北総鉄道50年史
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1993(平成5)年4月1日午前7時33分。電車はいつものように千葉ニュータウン中央駅を走り出しました。いつもと違うのは、それが「急行列車」であることです。北総線では、この日から急行列車の運転を開始したのです。平日午前7時33分、7時53分発の川崎行き通勤電車2本を急行とし、乗降客の少ない松戸市の「松飛台、東松戸、秋山」の3駅と、市川市の「北国分、大町」の2駅を通過駅とすることにより、それまで57分を要していた千葉ニュータウン中央駅~日本橋間を7分短縮し、50分となりました。この急行運行を好意的に受け止めたのが、沿線に住み都心に通う、いわゆる“千葉都民”でした。以降、急行は1994(平成6)年に上り1本、1995(平成7)年には上り1本、下り3本と、次々と増便されましたが、北総沿線の千葉都民の皆様からは、「もっと都心へ早く」の要望は引きも切らず当社に寄せられるのでした。8411993–平成5年3.急行運転が生んだ“千葉都民”

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