北総鉄道50年史
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6心からお祝い申し上げます。勝、御活躍を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。このたび、北総鉄道株式会社様が創立50周年を迎えられたことを、貴社におかれましては、昭和47年に北総開発鉄道株式会社として設立され、これまで、千葉ニュータウン地区と都心とをつなぐ唯一の路線として、また現在では成田国際空港へのアクセス路線として、重要な役割を果たしてこられました。貴社と当機構のつながりは深く、昭和53年4月、当機構の前身である宅地開発公団の千葉ニュータウン事業参画に合わせ、小室から東側の区間については公団により鉄道建設が行われることになり、昭和59年3月に公団鉄道の第1期区間として、小室~千葉ニュータウン中央駅が開通しました。平成12年7月には公団鉄道の第2期区間として、印旛日本医大駅まで延伸されたことで、千葉ニュータウン地区内のすべての駅圏が鉄道でつながりました。この公団鉄道については、「北総・公団線」とし、運行を貴社に委託しておりました。その後、特殊法人改革による公団の独立行政法人化に伴い、公団鉄道は平成16年7月に京成電鉄株式会社が設立した千葉ニュータウン鉄道株式会社に事業譲渡しましたが、千葉ニュータウン地区の宅地開発事業者として、貴社及び千葉県、沿線自治体の皆様とともに千葉ニュータウン地区の整備に努めてまいりました。千葉県と当機構における千葉ニュータウンの開発事業は当初、良好な住宅・宅地の供給に主眼がおかれましたが、昭和60年代より大学やオフィスなどの誘致も行い、「住む」「働く」「学ぶ」「憩う」など、各種機能の複合したまちづくりを進めてまいりました。同事業の事業完了時には約9万4千人が暮らす街となり、北総地域の中核都市にまで成長しております。千葉ニュータウン開発事業が完了した現在、さらに街の発展は進行中です。今後も沿線地域の更なる発展に向け、引き続き貴社と協力してまいりたいと存じます。また、利用者等の声を勘案し、本年10月には運賃値下げの実施も予定されているということで、これまで以上に利用者に愛される鉄道会社であり続けることを期待しております。最後になりましたが、貴社のますますの御発展と社員の皆様の御健独立行政法人都市再生機構理事長   創立50周年に寄せて中島 正弘

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