5北総鉄道が創立50周年を迎えられましたことを心からお慶び申し上げます。創立50周年という記念すべき年を迎えられたのは、開業以来、安心・安全な運行を支えてこられた歴代社長・社員の日々の努力と国、沿線自治体、都市再生機構及び京成電鉄をはじめとした会社関係者の協力の賜物であり、皆様の御尽力に改めて敬意を表します。さて、北総鉄道は、千葉県と都市再生機構が共同で施行した千葉ニュータウン開発事業と深いつながりがあります。北総線が開通した昭和54年に西白井・白井・小室地区が街開きしたのを皮切りに、昭和59年に千葉ニュータウン中央地区、平成7年に印西牧の原地区、平成12年にいには野地区までまちづくりが進展し、北総線も街開きに併せて、印旛日本医大駅まで、順次延伸されていきました。しかしながら、社会情勢の変化などによるニュータウン計画の縮小もあり、平成の初め頃まで、会社の経営は非常に苦しい時期が続いたため、県では、国、沿線自治体などの関係者の皆様と協力して、会社を支援してまいりました。そして、この間の会社の努力や関係者による支援、沿線のまちづくりの進展に伴う利用者の増加により、会社の経営は好転し、北総線沿線も、都心や空港へのアクセスの良さに加え、大型ショッピング施設や緑豊かな公園等の生活環境も整った、魅力と活気溢れる街へと成長を続けています。折しも、本年の10月には、通学定期の大幅な値下げと普通運賃の値下げが予定されています。この運賃値下げには、今後の10年、20年後を見据え、子育て世代を中心に沿線に人を呼び込みたいという会社の強い思いを感じており、今後も沿線地域の発展に末永く貢献していただくことを期待いたします。県としても、この運賃値下げを契機に、沿線市とともに魅力あるまちづくりや住みやすさのPRを進めるなど、北総線の利用者増加に積極的に取り組んでまいりたいと考えています。結びに、沿線地域の益々の御発展と、北総鉄道が地域の皆様に愛され続けていくことを祈念申し上げまして、お祝いの言葉といたします。千葉県知事熊谷 俊人
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