北総鉄道50年史
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4ます。に瀕してきたこともまた事実であります。創立50周年、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げまた、この50年、京成グループの一員として、お客様への安全安心なサービスの提供と社会の発展への貢献というグループ経営理念の実現に向けて共に歩んで来られたことを大変嬉しく思います。振り返れば、貴社は、千葉ニュータウン事業を支える足として出発し、1期線、2期線事業を経て、千葉ニュータウンと都心方面や羽田空港を結ぶ路線として、沿線地域の社会インフラとして欠かせない存在となりました。さらに、2010年の成田スカイアクセス開業後は、都心と成田空港をつなぐ空港アクセスの一翼を担い、京成グループの中核企業として重要な位置を占めております。一方、ここに至るまでは苦難の連続であり、幾度となく経営危機この長きにわたる厳しい時代を乗り越え、この度、50周年を迎えられましたことは、貴社の弛まぬ経営努力は勿論のこと、日々北総線をご利用いただいているお客様、関係方面の皆様のご支援の賜物であると考えます。そして、創立50周年の節目の年に、かねてからの懸案であった運賃値下げが実現できるまでになったことは、この間、支援を継続してまいりました当社としても非常に感慨深いものがあります。今日、鉄道事業を取り巻く環境は大きく変化してきております。貴社におかれましても、次の50年に向け「沿線とともに歩む鉄道会社」をモットーに様々な取り組みに積極的に挑戦され、貴社の隆盛は勿論のこと、グループ価値の向上ひいては地域の発展に一層貢献されることを祈念し、お祝いの言葉とさせていただきます。京成電鉄株式会社代表取締役社長   創立50周年に寄せて小林 敏也

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