北総鉄道50年史
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CSR取り組みの一環「敬老パス」発売と「中学生の職業体験実習」当社では2003(平成15)年から2009(平成21)年まで、70歳以上のシルバー世代を対象に「敬老パス」を試行的に発売していました。これは、敬老の日がある9月と、お出掛け機会の多くなる年末年始に合わせ、北総線全線が7,000円で1か月まるまる乗り放題となるお得なものでした。当社としては、CSR(社会貢献)の一環として「敬老パス」を発売する一方、これが呼び水となり、沿線自治体において高齢者の交通費補助制度が整備されることを願っていましたが、残念ながらこうした動きには繋がりませんでした。一方で、1999(平成11)年から今日まで続いているのが「中学生の職業体験実習」の受け入れです。これは千葉県教育委員会が提唱する「生き活き体験 学習-地域が先生」、「地域の子供は地域が育てる」という主旨の下、生徒が学校では得られない経験を味わいながら、将来の生き方を考える機会にすると共に、地域全体で子供を育てる環境を進展させる目的で行われているもので、当社もこの主旨に賛同し、会社の社会貢献の一環として積極的に受け入れています。当社での職業体験は、駅員のサポートの下、駅員が日常的に行う業務全般を体験します。この駅での職業体験は中学生にとっては人気の職場で、沿線地域の中学校始め、時には沿線外の学校からも実習希望の問い合わせを多く頂いています。この取り組みは、将来の職業選択の一助にもなっており、当社で体験実習を行ったかつての中学生が現在、当社乗務員として活躍しています。columnMemories of the 2000's

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